【11月1日 AFP】米当局による個人情報収集活動を暴露してロシアに一時亡命中の米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者が、ロシアの大手ウェブサイトに就職し、1日にも勤務を開始すると、同元職員の弁護士が明らかにした。

 アナトリー・クチェレナ(Anatoly Kucherena)弁護士は具体的な企業名の公表は差し控えたが、ロシア版「フェイスブック(Facebook)」と呼ばれる同国最大のソーシャルネットワーク「フコンタクチェ(Vkontakte)」ではないかという臆測が広がっている。

 同社のカリスマ創設者で「ロシアのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)」とも称されるパーベル・ドゥロフ(Pavel Durov)氏(29)は8月、同元職員を自社で採用したい考えを示していた。しかし同社の広報担当者はロシア通信(RIA Novosti)に対し、同元職員が勤務するのではないかという臆測についてはコメントできないと述べた。

 ロシア通信によると、この他のインターネット企業大手「メイルルー(Mail.Ru)グループ」と「ヤンデックス(Yandex)」は、同元職員の採用を完全否定しているという。

 スノーデン元職員の弁護士はこれまでのインタビューで、同元職員は所持金を使い果たしつつあると明かしている。スノーデン元職員を支援するあるホームページでは、これまでに4万9000ドル(約480万円)の募金が集まっているという。(c)AFP/Anna MALPAS