【10月31日 AFP】13MLBは30日、ワールドシリーズ(7回戦制)の第6戦が行われ、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)が6-1でセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)に勝利し、対戦成績4勝2敗で通算8度目の世界一に輝いた。

 レッドソックスが1918年以来となる本拠地フェンウェイ・パーク(Fenway Park)でのワールドシリーズ制覇を果たした。

 レッドソックスは3回にシェーン・ビクトリーノ(Shane Victorino)の適時二塁打で3点を先取すると、4回にはスティーブン・ドルー(Stephen Drew)のソロ本塁打で追加点を挙げた。

 負傷のため2試合を欠場したビクトリーノは、3回裏にカージナルスの先発マイケル・ワカ(Michael Wacha)から左翼フェンス「グリーンモンスター」直撃の適時二塁打を放ち、デビッド・オーティス(David Ortiz)、ジャコビー・エルスバリー(Jacoby Ellsbury)、ジョニー・ゴームス(Jonny Gomes)が生還した。

 4回にも満塁の場面で打席が回ってきたビクトリーノは、3万8447人の観衆の前で適時打を放ち、レッドソックスは6-0とリードを広げている。

 ワールドシリーズの最優秀選手(MVP)には、シリーズを通してカージナルスを苦しめたレッドソックスのオーティスが選出された。

 カージナルスは将来の殿堂入りが確実視されているオーティスを相手に第1打席から勝負を避け、第6戦で3与四球を記録している。

 レッドソックスは1991年のミネソタ・ツインズ(Minnesota Twins)以来となる、前年地区最下位からワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

 レッドソックスの上原浩治(Koji Uehara)は、カージナルスのリードオフマン、マット・カーペンター(Matt Carpenter)を空振り三振に仕留め、この試合の最後のアウトを手にした。上原は3戦連続で試合の最後を締めくくっている。

 カージナルスは先発登板した新人のワカが6安打、4失点を喫し4回途中で降板した。今季のポストシーズンで4勝0敗、防御率1.00と最高の成績を残していた22歳のワカだったが、第6戦は苦しい投球を強いられた。

 レッドソックスの優勝は過去10年間で3度目となり、最後に本拠地でワールドシリーズ制覇を成し遂げたのはベーブ・ルース(Babe Ruth)が在籍していた95年前以来となる。

 レッドソックスが過去10年で手にしたタイトルのうち2回は敵地で決めたもので、カージナルスをスイープで退けて86年ぶりに優勝した2004年はセントルイス(St Louis)、2007年はコロラド(Colorado)だった。

 レッドソックスの先発ジョン・ラッキー(John Lackey)は、苦しみながらも7回途中まで投げて1失点、5奪三振を記録し、新人ながら第7戦で素晴らしい投球を見せた2002年のロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム(Los Angeles Angels of Anaheim)時代となるワールドシリーズ制覇となった。

 カージナルスは7回にカルロス・ベルトラン(Carlos Beltran)の適時打で、ダニエル・デスカルソ(Daniel Descalso)を生還させた1点を返し、その後も満塁の場面を作ったが、アレン・クレイグ(Allen Craig)が一塁ゴロに倒れ、追加点を挙げることができなかった。(c)AFP/Gregory HEAKES