【10月31日 AFP】イタリアの週刊誌パノラマ(Panorama)は30日、米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)が、今年3月にバチカン市国で開かれたローマ・カトリック教会の法王選出会議コンクラーベの直前に、枢機卿らの電話を盗聴していた、と報じた。

「NSAが法王を盗聴した」と報じた同誌によると、米国はバチカン(ローマ法王庁)の電話を盗聴し、その対象にはフランシスコ(Francis)現法王として選出される前のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ(Jorge Mario Bergoglio)枢機卿が泊まっていた宿泊施設も含まれていたという。

 言論の自由や安全保障、情報収集活動などに関する各国政府の文書などを保存・公開しているウェブサイト「クリプトム(Cryptome)」はこれに先立ち、米国が2012年12月から13年1月上旬にかけてイタリア国内4600万件の通話を傍受していたと伝えていた。

 パノラマ誌によると、その中にはバチカンの電話も含まれていたとみられ、コンクラーベの前日に高位聖職者らが交わした会話も盗聴されていた可能性がある。さらに、「未来の法王の会話も監視されていた疑いがある」とも同誌は伝えている。

 同誌によると、バチカンで盗聴された会話は、「指導部の意向」「財政への脅威」「外交政策」「人権問題」の4つに分類されていた。一方、バチカンのフェデリコ・ロンバルディ(Federico Lombardi)広報局長は「この件に関してわれわれは何も聞いておらず、懸念は持っていない」と述べている。(c)AFP