【10月30日 AFP】米カリフォルニア(California)州ロスアルトス(Los Altos)市は28日夜、アップル(Apple)の共同創設者であり、「世界を変えた伝説的な」故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏の業績をたたえ、市内にある同氏が少年時代を過ごした家を「歴史的建造物」に指定することを決定した。

 1951年に建てられた家は、「ランチ様式」と呼ばれる平屋建ての建物で、同市の担当委員会は、この家に「特別な地位」を与えることに全会一致で合意した。決定の根拠などを説明した報告書には、「アップル・コンピューター(Apple Computer Company、アップルの旧社名)の創設者、スティーブ・ジョブズ氏が子ども時代を過ごした家」と明記されている。

「この家はアップル・コンピューター社が創業した場所であり、最初の50~100台のコンピューターが組み立てられた場所でもある。地元の歴史とカリフォルニア州、アメリカ合衆国の文化遺産に多大な貢献をした」(報告書)

 住宅の所有者はジョブズ氏の妹であるパトリシアさんだが、歴史的建造物に指定されたことで、無許可での修復や改築はできなくなった。報告書によると、共同創設者であるジョブズ氏とスティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak)氏が「アップルの種をまいた」ことで有名になったガレージは、交換済みのドアを除き、現在も当時のまま残されている。(c)AFP