【10月18日 AFP】前月にケニアのナイロビ(Nairobi)で67人が死亡した武装グループによる高級ショッピングモール襲撃事件で、襲撃犯の1人はノルウェー国籍を持つソマリア出身の男だったと英国放送協会(BBC)が報じた。

 この男はハッサン・アブディ・デュフロー(Hassan Abdi Dhuhulow)容疑者(23)で、襲撃の計画と実行を支援した疑いが持たれている。

 BBCが伝えた同容疑者の親戚の話によると、同容疑者はソマリアで生まれたが1999年に難民として家族とともにノルウェーに移住した。また、以前、デュフロー容疑者宅の近所に住んでいたという住民の話として、10代のころのデュフロー容疑者はかなり過激で、ノルウェーでの生活を嫌いけんかなどのトラブルをよく起こしていたため、父親は心配していたと報じた。

 これに先立ちノルウェーの情報機関PSTは前週、ショッピングモール襲撃の計画と実行にソマリア出身のノルウェー人が関与していたとの情報提供があり、職員をナイロビに派遣して捜査を始めたことを明らかにしていた。

 これまでケニア警察は、襲撃犯として4人の容疑者を特定したと発表している。4人はソマリア人のAbu Baraal Al Sudani容疑者、Khatab Ali Khane容疑者、「Umayr」容疑者と、ソマリア出身のケニア人、Omar Nabhan容疑者。だが、これらの名前は全て仮名だという。(c)AFP