【10月17日 AFP】「カエルの脚」はフランス料理の食材として知られているが、8000年前にすでにフランスではなく英国で食用にされていたかもしれない──英バッキンガム大学(University of Buckingham)の考古学者らが15日夜、その可能性を示す考古学上の発見があったと発表した。

 同大学の考古学チームは、イングランド(England)南西部にある英古代遺跡ストーンヘンジ(Stonehenge)に近いウィルトシャー(Wiltshire)州エイムズベリー(Amesbury)で、黒く焦げたヒキガエルの下肢骨をその他の動物の骨などと共に発見。紀元前7596~6250年ごろのものとみられることから、これまでに見つかっている中で世界最古の「調理されたカエルの脚」だとしている。

 カエルの脚は、サケかマスのものとみられる魚の小さな骨、黒焦げになったオーロックス(aurochs、家畜の牛の原種。原牛)の骨などに混ざって発見された。

 考古学者のデービッド・ジャック(David Jacques)氏は、「ヒキガエルの脚、オーロックス、イノシシ、アカシカ、ヘーゼルナッツをメインにしつつサケとマスも食べ、さらにブラックベリーをデザートにしていたのではないか」と話している。(c)AFP