【10月17日 AFP】(一部訂正)13-14フィギュアスケートGPシリーズ初戦のスケート・アメリカ(Skate America 2013)が、米デトロイト(Detroit)で18日に開幕を迎え、昨季のGPファイナルを制した高橋大輔(Daisuke Takahashi)と浅田真央(Mao Asada)の連覇を目指した戦いが始まる。

 2010年バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケートで金メダルを獲得した男子シングルのエヴァン・ライサチェク(Evan Lysacek、米国)と、女子シングルの金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ、韓国)がシリーズ欠場を表明しており、日本勢は男子、女子、ペア、アイスダンスの各カテゴリーで上位6選手が出場できるGPファイナル(12月6日から8日、福岡)への進出が期待されている。

 バンクーバー冬季五輪で銅メダルを獲得し、10-11シーズンの世界フィギュアスケート選手権で優勝した高橋は、ロシアのソチ(Sochi)で行われた昨季のファイナルで羽生結弦(Yuzuru Hanyu)、現在の世界フィギュア王者パトリック・チャン(Patrick Chan、カナダ)を抑え、日本男子選手としては初となるファイナル制覇を成し遂げた。

 3月に母国カナダで開催された世界フィギュアで大会3連覇を達成したチャンは、2014年ソチ冬季五輪でも金メダルの筆頭候補に挙げられており、GPシリーズでは第2戦スケート・カナダ(2013 Skate Canada International)、そして第5戦エリック・ボンパール杯(Trophee Eric Bompard 2013)への出場を予定している。

 ライサチェクは3年前のバンクーバー五輪で金メダルに輝いて以降、実戦から遠ざかっている。当初はスケート・アメリカに参戦する予定だったが、先月になって腹部の故障により出場を取りやめており、五輪連覇の道もかなり険しくなっている。

 ライサチェクがソチ五輪に出場するためには、米国内の大会で好成績を収めるだけでなく、国際大会において国際スケート連盟(International Skating UnionISU)が定める最低点をクリアしなければならない。

 バンクーバーで50年ぶりに表彰台の頂点を逃したロシア勢は、開催国としてメダル獲得に躍起になっている。

 2006年のトリノ五輪で輝いた金メダルのほかに、2つの銀メダルを獲得しているエフゲニー・プルシェンコ(Evgeni Plushenko、ロシア)は、第6戦のロシア杯(2013 Cup of Russia)に出場して状態を確かめる。11月に31歳となるプルシェンコは、母国開催の五輪で4度目の出場を目指す。

 3月の世界フィギュアで準優勝を果たし、五輪でメダル獲得が有力視されているカザフスタンのデニス・テン(Denis Ten)は16日、体調不良によりスケート・アメリカの出場を回避すると発表した。次戦は第3戦中国杯(ISU Grand Prix of Figure Skating Cup of China 2013)を予定しているが、五輪への調整に影響を与えている。