【10月15日 AFP】世界的に有名な英国のストリートアーティスト、バンクシー(Banksy)のオリジナル絵画が13日、ニューヨーク(New York)のセントラルパーク(Central Park)の仮設ブースで、1作品60ドル(約5900円)で販売された。バンクシーは現在、同市で1か月間の「展覧会」を開催中だ。

 バンクシーの作品は数十万ドルで取引されることもある。だがバンクシーのウェブサイトによると、セントラルパークでの路上販売は、ほとんど注目されず、売り上げも一日わずか420ドル(約4万1000円)だったという。

 英国を拠点に活動しているということ以外、その素性については謎に包まれているバンクシー。現在は、ニューヨーク市内で連日の突発展示を開催中だ。1か月の期間中、市内の不特定の場所で毎日新作を発表する企画で、作品およびその場所についてはその日ごとにウェブサイト「www.banksyny.com」とインスタグラム(Instagram)で発表される。13日目は、路上販売だった。

 バンクシーによると、13日目の路上販売はその日だけの企画。白いキャンバスに黒いスプレーで描かれた絵画は各60ドルで販売された。

 バンクシーのウェブサイトに投稿された動画では、子どものために小さめの絵画を購入する女性の姿が見られた。女性は交渉の末に作品2点を半額で購入している。その30分後にもニュージーランドの別の女性が作品2点を購入している。その後、シカゴ(Chicago)の男性が新居用にと4点の絵画を購入した。午後6時までのその日の売り上げは、わずか420ドルだったという。

 バンクシーは、自分の作品が取引されている法外な価格を批判しており、人々に自分の作品をウェブサイトからダウンロードしてほしいと呼び掛けている。

 バンクシーのインスタグラムアカウントのフォロワーは15万2000人以上、ツイッター(Twitter)アカウント「@banksyny」のフォロワー数は2万1000を超えている。(c)AFP