【10月11日 AFP】2013年のノーベル文学賞(Nobel Prize in Literature)の発表からおよそ3時間にわたって、スウェーデン・アカデミー(Swedish Academy)は受賞者のカナダの小説家アリス・マンロー(Alice Munro)氏(82)と連絡を取ることができず、マイクロブログのツイッター(Twitter)上で歯がゆい思いをこぼしていた――。

 ノーベル文学賞は発表30分前に受賞者に通知されるのが通例。だが、スウェーデン・アカデミーが10日説明したところによると、発表30分前からマンロー氏に接触を試みたにもかかわらず、受賞発表直後に地元の公営ラジオ局カナダ放送協会(CBC)にコメントを寄せていたマンロー氏はアカデミーからの電話には出なかったという。

 ノーベル賞の公式アカウントには文学賞発表直後、「スウェーデン・アカデミーはアリス・マンロー氏との連絡が取れず、留守番電話にメッセージを残した」とのつぶやきが投稿された。その約2時間後、同アカウントはさらに、受賞者への「伝統の電話インタビュー」ができないことを嘆くツイートを投稿。この時点までにマンロー氏の留守番電話に伝言を残すことしかできていないことを明らかにした。

 スウェーデン・アカデミーがマンロー氏とようやくコンタクトが取れたのは受賞者発表から約3時間後だったという。

 CBCの報道によれば、マンロー氏は発表時には娘の家で就寝中で、受賞をニュースで知った娘に起こされたのだという。マンロー氏はCBCに「発表されたとき、カナダはまだ夜でしたから。ノーベル賞のことはすっかり忘れていました」と話している。(c)AFP