【10月7日 AFP】インドネシアのバリ(Bali)島で7日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開幕した。米政府の一部閉鎖を受けてバラク・オバマ(Barack Obama)大統領が欠席する中、中国に注目が集まっている。

 オバマ大統領は予算不成立による連邦政府機関の一部閉鎖を受け、APEC首脳会議と東アジア首脳会議の欠席を余儀なくされた。同大統領の代役として米国からはジョン・ケリー(John Kerry)国務長官が出席したものの、同大統領の欠席は、世界第2位の経済大国となった中国がその影響力を誇示する格好の舞台を用意した。

 中国の習近平(Xi Jinping)国家主席はビジネス界の代表らとの会合で演説し、東南アジアでの領有権問題や米国政府との緊張関係があるものの「ともに航行するのに十分なスペース」があると主張。「中国は断固として地域の平和と安定を支持する」と述べ、「中国はアジア太平洋から孤立して発展はできないし、アジア太平洋は中国抜きで繁栄できない」と呼び掛けた。(c)AFP