【10月5日 AFP】米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のアレックス・ロドリゲス(Alex Rodriguez)が4日、ドーピング問題で重要な証言を、大リーグ機構が買収しようとしたとして訴えを起こした。

 ロドリゲス側は、機構とコミッショナーを務めるバド・セリグ(Bud Selig)氏が「アレックス・ロドリゲスの名声とキャリアを失わせるために利用しようとしていた証拠を不適切に集め」ようとしていたと、ニューヨーク州高位裁判所(New York State Supreme Court)に対して訴状を提出した。

 今週、セリグ氏によるロドリゲスに科された211試合の出場停止処分に関する非公開の調停に関する聴取が、米ニューヨーク(New York)にある大リーグ機構の事務所で行われていた。

 一方でセリグ氏は、ロドリゲスが米フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)のクリニック「バイオジェネシス(Biogenesis)」によるドーピングスキャンダルの捜査を妨害したと語っている。

 機構は提訴を受けて声明を発表し、ロドリゲスがドーピング規則と同様に機密保持契約に違反したと主張している。(c)AFP