【10月1日 Relaxnews】今、どこにいるかによって、人を信じることができたり、軽く意気消沈したりするかもしれない──米出版大手リーダーズ・ダイジェスト・アソシエーション(Reader's Digest Association)は、世界16都市の公園やショッピングモール、歩道で財布を置いたままにする実験を行った。調査員は12個の財布に、氏名や携帯電話の番号、家族写真、割引クーポン券、名刺、50ドル相当の現金を入れ、街の様々な場所に置くように指示された。

 その結果、フィンランド・ヘルシンキ(Helsinki)で、12個の財布中11個が所持者の元へ戻り、世界で最も正直な都市だと評価された。

 また賑やかな大都市ほど普段、不当に評価されていることも明らかになった。例えばインドのムンバイ(Mumbai)は、12個の財布のうち9個の財布が返却され、正直者の多い都市第2位に輝いた。2人の子を持つ母親は「両親から教わったように、子供たちには正直であるように言い聞かせている」と語った。また米ニューヨーク(New York)も第4位にランクインした。

 財布を拾った人の多くが、家族写真を見て、財布を返そうと思ったと述べた。

 なぜフィンランド人が、特に正直なのか、その理由をある男性はこう説明した。「我々のコミュニティーは小さく、静かで、結束が強い。不正がほとんどなく、信号無視だってしない」

「正直者テスト」のランキングは次の通り。

1位 ヘルシンキ、フィンランド 11/12(12個の財布のうち11個が返却される)
2位 ムンバイ、インド 9/12
3位 ブダペスト(Budapest)、ハンガリー 8/12
4位 ニューヨーク、米国 8/12
5位 モスクワ(Moscow)、ロシア 7/12
6位 アムステルダム(Amsterdam)、オランダ 7/12
7位 ベルリン(Berlin)、ドイツ 6/12
8位 リュブリャナ(Ljubljana)、スロベニア 6/12
9位 ロンドン(London)、イギリス 5/12
10位 ワルシャワ(Warsaw)、ポーランド 5/12
11位 ブカレスト(Bucharest)、ルーマニア 4/12
12位 リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)、ブラジル 4/12
13位 チューリヒ(Zurich)、スイス 4/12
14位 プラハ(Prague)、チェコ共和国 3/12
15位 マドリード(Madrid)、スペイン 2/12
16位 リスボン(Lisbon)、ポルトガル 1/12

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