【9月25日 AFP】ロシアで離婚防止対策として離婚手続きの費用を大幅に引き上げる案が検討されており、同国のドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相も同案への支持を表明した。国営通信が24日、伝えた。

「(この案の)動機は理解できる──結婚したら頭を切り替えなさい、さもないとペナルティーがあるぞ、ということだ」とメドベージェフ首相は語った。

 ロシア上院議員らの提案は、離婚の届け出の際に支払う費用を現行の400ルーブル(約1200円)から3万ルーブル(約9万3000円)近くに引き上げるというもの。

 ロシアの離婚手続きは世界でも有数の敷居の低さを誇る。そのため、高額の離婚訴訟が行われることは少なく、協議離婚の場合は結婚事務所で1回の手続きを経るだけで済む。

 メドベージェフ首相らは、旧ソ連からの伝統でもあるこの離婚の敷居の低さが、結婚を軽視する態度を助長し、離婚率上昇を招いていると述べている。

 国連(UN)調査によると、ロシアは女性の離婚率で世界15位、男性の離婚率で同28位となっている。(c)AFP