【9月23日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)は、愛犬のコーギーの毎食のチェックを自ら行い、必ず自分の手でグレービーソースをかける──。英国王室のペットたちについて16世紀にまでさかのぼって解説した新書で、コーギーに対する女王のこのような溺愛ぶりが明らかになった。

 王室に関する著作を40年にわたり書き続けているブライアン・ホイ(Brian Hoey)氏の新著「Pets by Royal Appointment(王室任命のペットたち)」では、女王は人間よりも動物と時を過ごすことを好むことが示唆されている。出版に際して発表されたプレスリリースによると、王室の人々は「王室外の全ての人間を信用していないと言っても過言ではなく、よって本当に信用をおいている生き物は人間ではない」と同書には記されている。

 また同書によると、コーギーの食事は、ヒレステーキとトリの胸肉で、毎日午後5時ぴったりに与えられる。食事は使用人が用意するが、仕上げのグレービーソースは87歳の女王自らがかけるという。

 エリザベス女王は現在、コーギーとドーギー(ダックスフントとコーギーのミックス犬)をそれぞれ2匹ずつ飼っている。女王は在位中、30匹以上のコーギーを飼ってきたという。

 ただ、エリザベス女王の夫のフィリップ殿下(Prince Philip)は、この足の短い、よたよたと歩くコーギーは「吠えすぎる」からあまり好きではないそうだ。(c)AFP