【9月14日 AFP】第68回ブエルタ・ア・エスパーニャ(68th Vuelta a Espana)は13日、第19ステージ(サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラからオビエド/アルト・デル・ナランコ、181キロメートル)が行われ、カチューシャ・チーム(Katusha Team)のホアキン・ロドリゲス(Joaquim Rodriguez、スペイン)がステージ優勝を飾った。

 総合争いではレディオシャック・レオパード(RadioShack Leopard)のクリス・ホーナー(Chris Horner、米国)が、今大会残り2ステージでアスタナ(Astana Pro Team)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)を逆転し、首位に立った。

 ロドリゲスは残り1キロメートルの地点でアタックを仕掛け、2位に入ったランプレ・メリダ(Lampre-Merida)のディエゴ・ウリッシ(Diego Ulissi、イタリア)、3位に入った同じカチューシャ・チームのダニエル・モレーノ(Daniel Moreno、スペイン)らに11秒の差をつけた。

 41歳のホーナーはステージ5位に入り、第96回ジロ・デ・イタリア(2013 Giro d'Italia)優勝者で、前日まで総合首位だったニバリを6秒上回り、3秒差で首位に立った。

 14日に行われる第20ステージは今大会の中で間違いなく最難関のコースで、標高1557メートルのアルト・デ・ラングリル(Alto de l'Angliru)頂上のフィニッシュ地点手前12.2キロメートルは、平均勾配は10%を超える。

 ホーナーは、マドリード(Madrid)でのパレードの様な形で行われる最終ステージまで、総合首位の証しであるマイヨ・ロホを着続けているであろうことを確信している。 「今のところ足の状態は非常に良い。私はきつい上り坂が得意なので、明日も足の状態に変化が無ければマドリードでもマイヨ・ロホを着続けていると思う」

 ここまでの数日間同様、総合首位に立っていたニバリはメーン集団の中にいて、ゴールのアルト・デル・ナランコ(Alto de Naranco)に到る最後の上りだけでアタックを仕掛るかのようだった。

 しかし、逃げを打っていたチーム・ネットアップ・エンドゥーラ(Team NetApp Endura)のホセ・メンデス(Jose Joao Mendes、ポルトガル)を集団が2級山岳の上りで捕まえた後、ロドリゲスが最後の1キロメートルで爆発的な走りを見せて後続の選手に大きく差をつけると、ステージ優勝は誰の目にも明らかだった。

 最後の上り坂の勝負ではホーナーと総合3位につけているモビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)に分があることから、ニバリの2010年大会(65th Vuelta a Espana)以来、2度目のブエルタ制覇の望みは、ペーニャ・カバルガ(Pena Cabarga)で第18ステージのフィニッシュを迎えたときにも増して厳しいものになっている。(c)AFP