【8月30日 AFP】英下院は29日、対シリア軍事行動への支持を求める政府提出動議の採決を行い、賛成272、反対285で否決した。これを受け、デービッド・キャメロン(David Cameron)首相は「英国民の意思を代表する英議会が、英国の軍事行動を支持していないのは明らか。政府はこれに従う」と述べた。

 キャメロン首相は採決に先立ち、シリアの首都ダマスカス(Damascus)近郊で先週に数百人が死亡したとされる化学兵器攻撃を行ったのは政権側だと確信している、と議会で述べていた。だが一方で、「100%の確証」はないとして、議会が「判断を下さなければならない」とも訴えていた。

 今回の動議の否決は、シリア問題に関する採決のために夏季休暇中だった議会を招集したキャメロン首相にとって大きな痛手となった。(c)AFP