【8月27日 AFP】ベネズエラ政府は26日、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の暗殺計画を阻止し、容疑者2人を逮捕したと発表した。逮捕された2人は、コロンビア前大統領からの指示でマドゥロ大統領暗殺を計画していたとされる。

 会見で暗殺計画の阻止について発表したミゲル・ロドリゲス(Miguel Rodriguez)内相によると、ベネズエラ当局は13日、コロンビアのアルバロ・ウリベ(Alvaro Uribe)前大統領と共謀し、マドゥロ大統領の暗殺を計画していた10人からなるグループに所属するコロンビア人の容疑者2人を逮捕したという。

 だが4月の大統領選でマドゥロ氏に敗れた野党指導者のエンリケ・カプリレス(Henrique Capriles)氏は、このたびの政府発表について、「こんな話を信じる者は誰もいない」と一蹴した。

 ロドリゲス内相は6月にも、マドゥロ大統領がコロンビアと米国による別の暗殺計画の標的となっていたと発表していた。

 ベネズエラ政府はこれまでにも、故ウゴ・チャベス(Hugo Chavez)前大統領が暗殺計画の標的となったと度々発表していた。どうやらチャベス氏から後継者として指名されたマドゥロ氏に政権が引き継がれた後も同様の路線をたどっているようだ。(c)AFP