【8月27日 AFP】26日に予定されていたイスラエルとパレスチナによる中東和平交渉は、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のカランディア(Qalandiya)難民キャンプで同日未明に起きた衝突でイスラエル治安部隊が発砲してパレスチナ人に死傷者が出たために中止された。

 病院関係者によれば、イスラエル治安部隊の発砲で3人が死亡し、19人が負傷した。いずれも実弾で撃たれたという。

 パレスチナ高官はAFPに対し、「今日(ヨルダン川西岸の)エリコ(Jericho)で開催予定だった交渉は……中止された。イスラエルが今日、カランディアで犯罪を行ったからだ」と語った。同高官は、次の交渉の日取りについては言及しなかった。

 パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長の報道官ナビル・アブ・ルデイナ(Nabil Abu Rudeina)氏は、「今日カランディアで起きたことは、イスラエル政府の真意の表れだ」とAFPに語った。同氏はまた、和平交渉の崩壊を防ぐため米政権に「真剣かつ迅速な行動」を取るよう呼びかけた。(c)AFP