【8月26日 AFP】米金融大手バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(Bank of America Merrill Lynch)は23日、長時間の勤務が続いたとされる同社の英ロンドン(London)支店のインターンが死亡したことを受け、社内労働環境の見直しに着手したと発表した。

 死亡したのはメリルリンチのロンドン支店でインターンとして働いていたドイツ人学生のモーリツ・エルハルト(Moritz Erhardt)さん(21)。エルハルトさんはメリルリンチが労働環境の見直しを発表した前の週に、ロンドン市内の下宿先のシャワールームで死んでいるのが見つかった。エルハルトさんは7週間のインターン期間中の6週目だった。

 エルハルトさんはてんかんを患っていたとされるが公式な死因は確定していない。検視結果は1か月ほどで公表される見通しだ。英各紙によると、エルハルトさんは3日連続で翌朝6時まで働いていたという。エルハルトさんの死は、欧州最大の金融センターであるロンドンのシティー(City)における長時間労働や過酷な労働環境に対する論議を巻き起こしている。(c)AFP