【8月18日 AFP】第14回世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)は17日、女子100メートルハードル決勝が行われ、米国のブリアナ・ロリンズ(Brianna Rollins)が12秒44で優勝した。

 ロリンズは22歳の誕生日前夜に金メダルを獲得し、連覇をかけて臨んだオーストラリアのサリー・ピアソン(Sally Pearson)は12秒50で銀メダルとなった。英国のティファニー・ポーター(Tiffany Porter)が12秒55で銅メダルを手にしている。

 英国生まれの母親を持ち、3年前に国籍を米国から英国に変えたポーターは、スタートからピアソンと一緒に抜け出した。

 今シーズンは慢性化したハムストリングのけがに悩まされていたピアソンは、レース終盤に僅差でトップに立つも、最後はスパートをかけてきたロリンズにかわされた。

 最終ハードルを越えた時点ではピアソンが先頭に立っていたものの、シニアの舞台で初めて決勝に臨んだロリンズは最後のスピード勝負で26歳のピアソンを逆転した。

 英国民となった1年後の2011年に、国歌の歌詞を知らないことを認めていたポーターは、2008年の北京五輪で同種目を制した米国のドーン・ハーパー(Dawn Harper)を抑え、新たなる母国に初めてメダルを捧げた。(c)AFP