【8月10日 AFP】反同性愛的とされるロシアの新法への批判が高まる中、同国政府は2014年ソチ冬季五輪がボイコットされる可能性に関しては懸念していないという姿勢を示した。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は6月、政治による統制強化の一環として「同性愛のプロパガンダ(宣伝)行為」を禁止とする法案に署名し、同法を成立させた。

 同国はこの「プロパガンダ禁止法」をめぐって、人権擁護団体や米国のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領など、広くから批判を受けており、同法が基本的人権を侵害しているという訴えをきっかけに、開催を翌年に控えたソチ五輪に暗雲が垂れ込めている。

 ゲイであることを公言している英俳優、スティーブン・フライ(Stephen Fry)は、同法を「野蛮」と呼び、ロシアは五輪を開催する資格を剥奪されるべきだと主張した。