【8月5日 AFP】第15回世界水泳選手権(15th FINA World Championships)は3日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)で競泳男子400メートル個人メドレーの決勝が行われ、瀬戸大也(Daiya Seto)が4分8秒69で金メダルを獲得した。

 19歳の瀬戸は、最後の50メートルで後続を振り切って優勝を果たした。米国のチェイス・カリシュ(Chase Kalisz)が4分9秒22で銀メダル、ブラジルのティアゴ・ペレイラ(Thiago Pereira)が4分9秒48で銅メダルを獲得した。優勝候補とされていた萩野公介(Kosuke Hagino)は4分10秒77で5位に終わり、表彰台を逃している。

 萩野への期待が集中していただけに、瀬戸はプレッシャーの少ない中でレースに臨めたと言う。

「皆さんが萩野の優勝を期待していることはわかっていた。彼の横で泳ぐのは日本でも経験があるのでやりやすかったし、自分が勝てることもわかっていた」

 この種目は近年、ライアン・ロクテ(Ryan Lochte)とマイケル・フェルプス(Michael Phelps)の米国勢がタイトルを独占していた。3年後のリオデジャネイロ五輪を見据えて瀬戸は、ここで手にした成功を足がかりに萩野と共にさらなる飛躍を遂げていきたいと意気込みを語った。

「何年もの間、この種目はロクテとフェルプスに支配されていたので、勝ててとてもうれしいし、今後もこのようなレベルの大会で勝ち続けていきたい」

「本音を言うと、萩野は絶好調だったので勝つんじゃないかと思っていた。それでも勝ち切れて満足している」

「これからの3年間で日本代表としてまた優勝をもたらしたいし、公介と勝負していきたい」

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