【8月2日 AFP】麻生太郎(Taro Aso)副総理兼財務・金融相は2日、改憲論議に関連して戦前ドイツのナチス(Nazi)政権を引き合いに出し「ワイマール憲法がナチス憲法に変わった。あの手口学んだらどうかね」と述べた自身の発言をめぐり、辞職する考えはないことを明らかにした。

 ナチス政権を肯定しているとも受け取れる発言については、野党から議員辞職を要求する声が上がっている他、国内外から批判が集まっている。

 麻生副総理は2日の記者会見で、辞職する意思がないことを明言するとともに、反発している中国、韓国など周辺国や、米国のユダヤ系団体などに謝罪する考えはないと述べた上で、前日の発言撤回を再度強調した。麻生副総理は前日、「私の真意と異なり誤解を招いたことは遺憾」として問題となった発言を撤回していた。(c)AFP