【8月2日 AFP】(写真追加)米オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で女性3人が誘拐され、約10年にわたって監禁されていた事件で、米裁判所は1日、監禁や強姦(ごうかん)、暴行など977件の罪に問われていた元バス運転手のアリエル・カストロ(Ariel Castro)被告(53)に対し、終身刑と禁錮1000年の刑を言い渡した。

 同被告は7月26日、終身刑の受け入れと引き換えに死刑を回避する司法取引に応じ、有罪を認めていた。

 1日の量刑審理では、被害者の1人で2002年に20歳で誘拐されたミシェル・ナイト(Michelle Knight)さんが発言し、死刑判決は自らを苦しめ続けた同被告にとって「楽過ぎる」と、司法取引を歓迎。そして、「私は地獄で11年を過ごした。あなたの地獄はこれから始まる」と、法廷の被告に対して語った。

 一方の同被告は、「私は怪物ではない。病気だった」と述べ、性行為とポルノへの依存状態にあったと主張。さらに、「あの家の中での性行為の大半、いや恐らく全てが、同意に基づくものだった」とも訴えた。

 このような同被告の釈明にマイケル・ルッソ(Michael Russo)判事は一切耳を貸さず、数百の罪状に対し合計で禁錮1000年を言い渡した。(c)AFP/ Mira OBERMAN