【7月30日 AFP】(一部更新)米ワシントンD.C.(Washington D.C.)で29日、中東和平に向けたイスラエルとパレスチナの直接交渉がイスラエルのツィピ・リブニ(Tzipi Livni)法相とパレスチナの交渉責任者サエブ・アリカット(Saeb Erakat)氏によって約3年ぶりに再開された。

 リブニ法相とアリカット氏は、米国務省で催されたイスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」中の日没後の食事「イフタール(iftar)」の夕食会に出席。仲介役のジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官の向かいの席に並んで座った。ケリー長官は「この夕食会は非常に特別なものだ」と述べてリブニ法相とアリカット氏を歓迎した。

 夕食会には、米国の中東和平特使に任命されたばかりのマーティン・インディク(Martin Indyk)元国務次官補(62)も同席した。駐イスラエル大使を2回務めたインディク氏は、2000年に米ワシントンD.C.郊外の米大統領山荘キャンプデービッド(Camp David)でビル・クリントン(Bill Clinton)大統領(当時)が仲介して行われた中東和平交渉にも出席している。

■日本時間31日未明に共同会見の予定

 米国はイスラエルとパレスチナの双方に、困難な譲歩を受け入れて和平合意を達成するよう呼びかけてきた。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は直接協議の再開を中東和平に向けた「期待を持てる一歩」と歓迎するとともに、今後の交渉には「数々の困難な選択」が待ち受けているが、イスラエルとパレスチナの双方が誠意をもって交渉に臨むことを期待していると述べた。さらにオバマ大統領は、パレスチナ独立国家とイスラエルが平和的に共存するという目的に向けて米国はイスラエルとパレスチナ双方を支援する用意があると保証した。

 30日にはケリー長官が主催して米・パレスチナ・イスラエルの3者会談を行い、同日午前11時(日本時間31日午前0時)ごろ、リブニ、アリカット両氏も出席して共同記者会見が開かれる予定になっている。(c)AFP