【7月25日 AFP】科学的見地から考えるならば、英国のウィリアム王子(Prince William)とキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)は新王子にもっとふさわしい名前を選ぶことができたはずだ――。名前が人にもたらす影響を研究している米カリフォルニア大学(University of California)のアルバート・メラビアン(Albert Mehrabian)名誉教授(心理学)は24日、「私だったら絶対にジョージ(George)という名前は選ばなかった」と述べた。

 ウィリアム王子とキャサリン妃は、生まれたばかりの長男を「ジョージ・アレクサンダー・ルイ(George Alexander Louis)」と名付けたと発表した。

 しかしメラビアン教授の研究によると、他者の扱い方やとらえ方に名前が及ぼす影響を調べた結果、「ジョージ」という名前がもつ全般的な魅力は100点満点中36点だという。一方、「ジェームズ(James)」は100点だ。

 カテゴリー別に見ると「ジョージ」は、道徳的で思いやりのある人物との印象を与える点では及第点だが、男らしさや成功、楽しい人物だという印象の面ではやや弱いという。

 AFPの取材に電子メールで回答したメラビアン教授は、個人的には「ジョージ」を「堅苦しい」名前だとは思わないし、英王室はその名前を選ぶだけの理由があったのだろうと述べた。そのうえで、「ただ、小さな男の子のためにも、もう少し魅力的な名前を選んでくれていればと思う。素晴らしい意味を含んだ、英国の王子にふさわしい名前はたくさんあるのだから」と語った。

 一方、名付け支援サイト「Nameberry.com」を24日に訪問した人たちの間では、「ジョージ」は一番人気だった。

 同サイトの共同創設者、パム・サトラン(Pam Satran)氏はAFPの電子メール取材に、「ジョージという名前は実際に人気が高い。伝統的だし、また流行すると思う。ロイヤルベビーが大いに順位上昇に貢献してくれるだろう」と答えた。「事実、英国では子どもの名前としてジョージの人気が復活していて、トップ100にも入っている」

 新王子の高祖父(祖母エリザベス女王の父)はジョージ6世(King George VI)、その父親はジョージ5世(King George V)だ。(c)AFP