【7月16日 AFP】16日に開催される第84回MLBオールスターゲーム(84th All-Star Game)を翌日に控えた15日、試合の行われる米ニューヨーク(New York)州ニューヨーク(New York)のシティ・フィールド(Citi Field)で本塁打競争が行われ、ア・リーグのオークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)に所属するヨエニス・セスペデス(Yoenis Cespedes)が優勝を飾った。

 27歳のセスペデスは、決勝ラウンドでワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)のブライス・ハーパー(Bryce Harper)の8本を上回る9本塁打を放ってタイトルを手にした。

 決勝ラウンドでは、左翼スタンドにあるレストランの窓に直撃する一発を放って合計本数でハーパーに並び、勝利への舞台を整えたセスペデスは、センターに飛び込む455フィート(約139メートル)を記録した一発で勝利を決めた。

 セスペデスは、「第1ラウンドの途中ですごくいいリズムに乗っているような手応えを感じた。トロフィーを獲得してモチベーションも上がる」と喜びを語った。

 アスレチックスの選手としては1992年のマーク・マグワイア(Mark McGwire)氏以来、球団史上2人目の快挙。マグワイア氏は、現在ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の打撃コーチを務めている。

 セスペデスは2011年の夏にキューバからドミニカ共和国に亡命し、フリーエージェントとして2012年シーズンにアスレチックスに入団。今シーズンはこれまで74試合に出場して16本塁打、42打点を記録している。

 3ラウンド合計で32本を放ったセスペデスに対し、ハーパーは合計24本を記録している。

 第1、第2ラウンドで合計16本塁打を放ったハーパーは、第2ラウンドまでの合計本数でコロラド・ロッキーズ(Colorado Rockies)のマイケル・カダイヤー(Michael Cuddyer)を1本上回って最終ラウンドに進出した。

 20歳のハーパーは今季、左膝滑液包炎に見舞われ、1か月間の戦線離脱から1日に復帰していた。  この日、ハーパーは父親のロン(Ron Harper)さんの投球で勝負に臨み、スタジアムの全方向に圧巻の打球を飛ばしていた。

 今季ここまでMLBトップの37本塁打を記録しているボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)のクリス・デービス(Chris Davis)は第2ラウンドで脱落となり、通算12本にとどまった。

 オールスターは16日の夜に行われる。(c)AFP