【7月16日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は15日、潜水調査艇に乗り込み、バルト海(Baltic Sea)で1869年に沈没した軍艦を視察した。

 国営テレビが公開した画像には、フィンランド湾(Gulf of Finland)に沈んだ軍艦に向けた30分の潜水のため、潜水調査艇「シー・エクスプローラー5号(Sea Explorer 5)」に乗船するプーチン大統領が写されている。

 後にテレビ放送されたリポートの中で同大統領は、「船は右の側面を下にして横たわっていた」と語った他、「本当に完璧な状態で、艦名もはっきり読める」として保存状態が良いことも明かした。さらにこの体験について、「怖くはない、非常に興味深い」と話した。

 この軍艦「オレグ(Oleg)号」は2003年にロシアのダイバーによって発見され、現在科学者が研究を行っている。ゴグラント(Gogland)島とソメルス(Sommers)島の間の水深60メートルの海底に沈んでいる。

 同国大統領として通算3期目を務める60歳のプーチン氏は、スポーツ活動に熱心で、万全の健康状態にあると自負しているが、近年繰り返してきたメディア受けする活動については、批判的な目で見られることもあった。

 スリルのある体験が好きと公言しており、2009年にも小型の潜水艇でシベリア(Siberia)のバイカル湖(Lake Baikal)の底まで潜っている。2011年には黒海(Black Sea)でスキューバダイビング中に古代のつぼ2個を発見したと発表したが、翌年になって同国政府はそれが「やらせ」だったことを認めている。(c)AFP