【7月14日 AFP】アシアナ航空(Asiana Airlines)は14日、6日に発生したサンフランシスコ国際空港(San Francisco International Airport)での着陸失敗事故の報道で、侮辱的な意味合いを含んだでたらめの名前を操縦士の実名だとして報じたとして、米運輸安全委員会(National Transportation Safety BoardNTSB)とオークランド(Oakland)のテレビ局KTVUに対し法的措置をとる準備を進めていると発表した。

 FOXニュース(FOX News)系の地元テレビ局KTVUは、NTSBからの情報を引用し、操縦士らの名前を、Sum Ting Wong(something wrong=何かがおかしい)、Wi Tu Lo(we too low=低すぎる)、Ho Lee Fuk(何てこった)、Bang Ding Ow(ドカン、ああ)と報道したが、すぐに間違いと認め謝罪した。

 その後NTSBは、操縦士の名前は不正確で、しかも侮辱的な意味合いがあったことを謝罪し、この件はインターンが引き起こしたものだと発表した。

 しかしアシアナ航空は、これは4人のパイロットと会社の名誉を傷つけるものであるとして「報道したKTVUと名前を取り違えたNTSBに対し法的措置をとる考えだ」との声明を発表した。

 アシアナ航空機214便の着陸失敗事故では、3人が死亡し、180人以上が負傷した。(c)AFP