【7月6日 AFP】ロシア検察当局は5日、横領の罪に問われている反政権運動指導者の弁護士アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)被告(37)に、禁錮6年を求刑した。一方の同被告は、恐れをなしてロシアから逃げ出すことは絶対にないと断言、ロシア政治の「封建制度」を打ち破ると誓っている。

 セルゲイ・ブリノフ(Sergei Blinov)判事は、判決公判を7月18日に設定した。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領を批判する反対運動の指導者であるナワリヌイ被告の裁判は異例の速さで進められている。これは、9月の選挙でモスクワ(Moscow)市長に立候補する前に被告を収監するためとの見方も出ている。

 ロシア西部キーロフ(Kirov)の裁判所で行われた公判では、重々しい雰囲気の中、検察側はナワリヌイ被告に対し、1600万ルーブル(約4800万円)相当の材木1万立方メートルの窃盗をピヨートル・オフィツェロフ(Pyotr Ofitserov)被告と共謀した罪で、禁錮6年と罰金100万ルーブル(約300万円)を求刑した。

 自分は禁錮刑を恐れておらず、仲間と共に「ロシアの封建制度を打ち破る」と誓ったナワリヌイ被告の発言は、交流サイト上ですぐさま拡散した。(c)AFP/Sergei Brovko