【7月3日 AFP】米連邦検事局は3日、ニューヨーク(New York)に本店を置く高級宝飾ブランド「ティファニー(Tiffany & Co.)」から130万ドル(約1億3087万円)相当の宝飾品を盗み、転売した疑いで同社の元副社長を逮捕したと発表した。

 商品開発を担当していたイングリッド・レダーハース・オクン(Ingrid Lederhaas-Okun)容疑者(46)は、2012年から13年2月に解雇されるまでの間に165点ほどの宝飾品を盗んだ疑いが持たれている。

 当時、商品の生産を依頼する業者の選定や生産コストなどについて判断するため、サンプルを店舗外に持ち出す権限が与えられていた同容疑者は、金やダイヤモンドをちりばめたブレスレット、プラチナや金のイヤリング、金の指輪などといった宝飾品を盗み出し、自らの所有物として他の宝飾品業者に転売していた疑いが持たれている。

 2月に同容疑者がティファニーを解雇された時点ではまだ明るみに出ていなかったが、その後の在庫確認で多くの宝飾品が紛失していることが判明した。

 警察の調べでオクン容疑者は、行方が分からなくなっている宝飾品は紛失、もしくはまだティファニー店内にあると主張しており、逮捕後も犯行を否認している。

 ニューヨーク警察が2日に公表した報告書によると、容疑者は電子メールでこうした主張とは異なる内容をほのめかしているほか、売却したことをうかがわせる記述も見られたという。

 同容疑者には禁錮30年の刑が科せられる可能性もある。(c)AFP