【7月2日 AFP】今から20億年後の地球は、ますます燃え盛る太陽に焼かれ、山や洞窟の中に点々と残った水たまりに閉じ込められた微生物だけが最後に生き残る──天文学者らの国際会議で1日に発表された未来の地球の暗いシナリオだ。

 発表は、英セント・アンドリューズ大学(University of St Andrews)で開かれている英王立天文学会(Royal Astronomical SocietyRAS)主催の天文学会議で、同大の宇宙生物学者ジャック・オマリージェームス(Jack O'Malley-James)氏が行った。次の10億年の間に太陽が年を取って今よりも明るくなり、地球の温度調整システムが崩壊に至る可能性をコンピューターモデルによって示した。

 水分の蒸発速度の上昇と、雨水との化学反応によって、植物が光合成の際に必要とする大気中の二酸化炭素(CO2)量が激減し、植物に依存している動物もまた打撃を受ける。そして20億年のうちには海が完全に干上がり、最後に残って地球を「引き継ぐ」のは、太陽からの強力な紫外線放射と灼熱に耐えることができる極限環境生物(極限条件下で存在する微生物)だという。

 RASの報道資料の中で同氏は「遠い未来の地球は、この時点までに生命にまったく適さない環境となっているだろう。全ての生物には液体水が必要で、従って生き残った生物(の生息場所)は、おそらくより温度の低い高地や洞窟、地下などに残る水たまりに限られる」と述べている。しかし同氏のモデルによると、28億年後にはそうした「最後の砦」も消滅する運命にある。(c)AFP