【7月1日 AFP】米航空宇宙局(NASA)が、2020年の火星探査に向け、火星探査ロボット試作機「Zoë」をチリのアタカマ(Atacama)砂漠で実験した。

 NASAは火星探査車キュリオシティー(Curiosity)が発見した「生命に適した場所」をロボットで探査することを目指している。試験は米国から遠隔操作で行われ、6月30日に完了した。

 Zoëは重量771キログラム。ソーラー発電で駆動し、深さ1メートルまで掘ることのできるドリルと、カメラを備えている。アタカマ砂漠では、砂漠に生息する微生物を探査しながら、センサー類やカメラ、エネルギーなどの試験を行った。

 アタカマ砂漠は火星の環境に類似しており、NASAは過去にも宇宙用の機器の試験に同砂漠を利用している。(c)AFP