【6月24日 AFP】米国に本社を置くコーヒーチェーン大手スターバックス(Starbucks)は23日、英国の法人税500万ポンド(約7億6000万円)をすでに納付し、来年までにさらに1500万ポンド(約22億7000万円)を納めると明らかにした。同社は納税を回避しているとして、議会や顧客から批判を受けていた。

 スターバックスは、英国事業の採算性は悪いものの、一部の控除を申告しないことで2013、14年に1000万ポンド(約15億円)ずつ納税するとしている。2013年分のうち500万ポンドはすでに納付済みで、残りの500万ポンドは年内に支払う予定。同社は英国事業の採算性改善のため売り上げの少ない店舗の移転や閉鎖、フランチャイズやライセンスを与えた店舗の一層の活用を検討中だと述べた。

 先週の主要8か国(G8)首脳会談で各国首脳は、公共支出が大幅に削減されている中、違法ではないものの多額の歳入を奪い取る法人税逃れに戦いを挑むことで合意していた。

 今回のスターバックスの発表は、2013、14年にそれぞれ1000万ポンドの英国法人税を納付するという昨年12月の同社発表に沿ったもの。スターバックスが前回英国法人税を支払ったのは2008年で、同社は2009~12年の期間に4億ポンド(約610億円)の売り上げがあったにもかかわらず、英国の法人税を納付していなかったことを認めていた。(c)AFP