【6月20日 AFP】パリ(Paris)郊外のルブルジェ(Le Bourget)空港で開催中のパリ国際航空ショー(International Paris Air Show)では、欧州航空機大手エアバス(Airbus)の次世代旅客機「A350」が注目の的となっている。デモ飛行が行われるのではとの期待が高まる中、すでに数十億ドル(数千億円)もの受注を確定させた。

 エアバスは同ショーで532億ドル(約5兆1570億円)分の旅客機受注を達成し、競合する米ボーイング(Boeing)の452億ドル(約4兆3800億円)に勝っている。

 仏蘭航空大手エールフランス-KLM(Air France-KLM)は19日、定価計算で72億ドル(約6970億円)に相当する25機のA350の発注を確定。契約には、25機の追加受注のオプションが含まれる。就航は2017年の予定だという。

 同日にはシンガポール航空(Singapore Airlines)も定価計算で86億ドル(約8330億円)相当の30機の発注を確定したと発表した。さらに20機を追加購入するオプションも付けた。

 一方、スリランカ航空(SriLankan Airlines)はA350を4機購入するオプションを得た。オプションは2週間以内に実行される見込み。さらに、人気の高いA330を6機購入することで合意した。この契約は定価で26億ドル(約2520億円)に相当する。(c)AFP