【6月18日 AFP】アフガニスタンの治安部隊は18日、北大西洋条約機構(NATO)軍から国内全土の治安権限を引き継いだ。旧支配勢力タリバン(Taliban)との戦いから12年、米軍主導の駐留軍が撤退を準備する中、大きな一里塚となった。

 アフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領は、首都カブール(Kabul)郊外の陸軍士官学校で演説し、警察と軍は反政府勢力と戦う用意が出来ていると語った。ただ同日もカブールでは爆弾が爆発する事件が起きており、同国の不安定な現状を浮き彫りにした形となった。

 治安権限移譲の記念式典直前に発生した爆発は、議会へと向かう有力議員の車列を標的にしたもので、巻き込まれた民間人3人が死亡している。

「われわれの治安・防衛部隊が指揮を執る」と、カルザイ大統領は式典でアフガニスタンと北大西洋条約機構(NATO)の幹部らを前に語った。式典の場所と日時は、武装組織の襲撃の懸念から非公開とされていた。

「今後、治安上の全ての責任と指揮は我々の勇敢な部隊が執る。アフガニスタン人に治安権限が移譲されたことを国民が知れば、軍と警察は今まで以上に支持されるだろう」

 アフガニスタンの治安部隊にタリバンを押さえ込む力があるかどうかは不明だが、今後もNATO軍が後方支援や航空支援、さらには戦闘における緊急事態では重要な役割を果たすことになる。

 だが、NATOのアナス・フォー・ラスムセン(Anders Fogh Rasmussen)事務総長は、18日に治安権限を移譲したことで、アフガニスタンの治安部隊は2011年3月に始まった5段階の移行プロセスを完了させることになると述べた。(c)AFP/Emal Haidary