【5月31日 AFP】米メリーランド(Maryland)州で30日、米国を中心に8か国から集まった少年少女たちが英単語のつづりの正確さを競う大会「スクリップス・ナショナル・スペリング・ビー(Scripps National Spelling Bee)」の決勝が行われ、ニューヨーク在住のインド系米国人アービンド・マハンカーリー(Arvind Mahankali)君(13)が第86代チャンピオンに輝いた。長年の同大会史上、南アジア系参加者の優勝は6人目。また男子の優勝は08年以来となる。

 米国のインド移民家庭に生まれたマハンカーリー君は、2010年大会で9位、11年と12年には3位に入賞したが、これまではゲルマン語源の単語でつまずき優勝を逃してきた。しかし今回は、ドイツ料理を起源とする団子料理「knaidel(クネーデル)」を見事正しくつづった。

 最終日、8人による接戦の決勝を勝ち抜いたマハンカーリー君は「鬼門だったゲルマン系の単語が、幸運の言葉に変わった」と喜びを語った。マハンカーリー君はこの日、他にも日本語を語源とする「トコノマ」(床の間)といった難関の単語も切り抜けた。

 マハンカーリー君は賞金3万ドル(約300万円)に加え、大学進学用に2500ドル(約25万円)相当の貯蓄債券を獲得した。

 8か国281人の若者が参加した3日間にわたる大会は、全米でテレビ放映された。(c)AFP