【5月30日 AFP】敗北を認めることは、なかなか簡単なことではない。特にカナダで25日に行われたミス・ユニバース(Miss Universe)カナダ代表の最終選考で優勝したデニス・ガリド(Denise Garrido)さん(26)の場合は、カナダ代表の王冠をかぶり華々しく祝福を受けてから24時間もたった後で、実は1位ではなかったと知らされたのだから、なおさらだ。

 大会主催者は29日、集計過程でミスが生じたため、大会翌日の26日にガリドさんのカナダ代表資格を取り消したことを認めた。
 
「ショックだった。夢をかなえられた喜びに浸っていたのに、翌日になって突然、それが奪われてしまったのだから」。年末に行われるミス・ユニバース本大会にカナダ代表として出場する資格を失い傷心のガリドさんはAFPの取材に、こう話した。

 大会主催者が発表した声明のなかでデニス・ダビラ(Denis Davila)委員長は、優勝者が間違って選ばれた理由について、採点結果をコンピューターに入力する際に、不慣れなスタッフが選考委員の手書きによる数字を間違えて入力したためだと説明した。

 正しい集計結果によればガリドさんは4位で、正式な優勝者はカルガリー(Calgary)出身のリザ・サントス(Riza Santos)さん(26)と認定された。サントスさんには6月1日にカルガリーでカナダ代表の王冠が渡されるという。

 一方、ガリドさんは災難のなかにも「小さな幸せ」を見出している。ガリドさんはミス・ユニバースのカナダ代表に選ばれたことを生涯、楽しく思い起こすだろう。「たとえ、たった24時間だったとしてもね」(c)AFP