【5月21日 AFP】米インターネット大手ヤフー(Yahoo!)は20日、写真共有サイト「フリッカー(Flickr)」のリニューアル版を発表した。リニューアルで、説明文ばかりで味気ない写真にうんざりしている、同サービスに対する利用者の印象を変えたいという。

 ヤフーのアダム・カーハン(Adam Cahan)上級副社長によれば、新しいフリッカーでは、ユーザーはスマートフォンやタブレット端末などを通じて、どこからでもフル解像度で写真をアップロードできる。またフェイスブック(Facebook)やツイッター(Twitter)にも対応しているという。

 リニューアルの最大の注目は、1テラバイトに拡大された巨大容量の無料ストレージだ。ヤフーの説明によると、画像53万7731枚分の容量となる計算となり、1人のユーザーが一生かかっても容量オーバーすることはないという。

 このほか、ヤフーは現在、フリッカー向けのネット広告を開発している。広告を非表示にするためには、49.95ドル(約5100円)を支払う必要がある。

 ヤフーはこの発表のわずか数時間前に人気ブログプラットホーム「タンブラー(Tumblr)」の買収を明らかにしたばかりだった。11億ドル(約1120億円)で買収したタンブラーについて、ヤフーのマリッサ・メイヤー(Marissa Mayer)最高経営責任者(CEO)は、会見で失敗しないことを約束した。

 メイヤー最高経営責任者は、ヤフーは数週間以内に新サービスをさらに4件発表できる見通しだと述べ、一連の動きについては、グループ内における「推進力」を高めるものと位置づけた。ただ、かつてIT業界のトップを独走したヤフーも、現在は米検索大手グーグル(Google)などライバルの台頭により失速しているとの声も聞かれる。(c)AFP/John Biers