【5月19日 AFP】12-13フランス・リーグ1は18日、第37節の試合が各地で行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のデビッド・ベッカム(David Beckham)は、スタッド・ブレスト(Stade Brestois 29)との本拠地最終戦に出場し、涙ながらに別れを告げた。

 PSGは12日のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)戦に勝利して1993-94シーズン以来、19季ぶりのリーグ優勝を決めた。イングランド、スペイン、米国、フランスと4か国でリーグ制覇を達成したベッカムは、16日に今季限りで現役を引退すると発表していた。

 3-1で勝利を挙げたブレスト戦の試合終盤に途中交代となり涙を流したベッカムは、試合を終えると、「パリ(Paris)の皆さん、チームメイトのみんな、スタッフ、サポーターの皆さん、ありがとう。現役生活をここで終えられたことは本当に特別なこと」とメッセージを送った。

 PSGのリーグ最終戦は26日に行われるロリアン(FC Lorient)戦だが、PSGのナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長は英国放送協会(BBC)に対し、「もちろん監督次第だが、(ブレスト戦が)彼にとっての最後の試合になるだろう」と語り、この一戦が実質的にベッカムの引退試合になると明かした。

 PSGを率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、送別の意味を込めてベッカムを一夜限りの主将に任命するという計らいを見せた。

 試合を終えてピッチを去るベッカムはチームメイト全員によって温かく送り出され、サポーターもスタンディングオーベーションで見送った。

 その後、リーグ1優勝の表彰式のために再び姿を見せたベッカムはイングランドの旗にを身にまとっていた。巨大スクリーンには、「ありがとう、デビッド」という言葉が映し出された。

「これからは家族との時間を楽しみたい。思い出は十分にある。私にとってパリはいつだって世界に誇る美しい場所だったし、ここを去るのはとても寂しい」とベッカムは別れを惜しんだ。(c)AFP