【5月18日 AFP】 ナイジェリア軍は17日、同国北東部各地のイスラム過激派ボコ・ハラム(Boko Haram)の拠点を空爆などで攻撃し、軍関係者によると数十人の過激派戦闘員が死亡した。

 同過激派が一部領土を掌握し、政府に対し宣戦を布告したことを受け、グッドラック・ジョナサン(Goodluck Jonathan)大統領は14日夜、北東部3州に非常事態を宣言。同3州にはその後、数千人の部隊が展開された。

 軍関係者がAFPに語ったところによると、空爆は15日に開始され、17日にも行われた。ボコ・ハラムの「全拠点が攻撃されている」といい、「数十人の過激派が死んだもようだ」とされたが、正確な数字は不明だ。

 今回の攻撃は非常事態令下のアダマワ(Adamawa)とヨベ(Yobe)、ボルノ(Borno)の3州全土で行われているが、同過激派の古くからの拠点ボルノ州では、特に激しい戦闘が予想される。

 今回の軍事作戦をめぐっては、多数の民間人死者が出る可能性があるとの懸念が広く広がっている。ナイジェリア軍はこれまでにも、民間人への無差別攻撃を含む重大な人権侵害を行ったとして非難されている。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR