【5月16日 AFP】サッカー、イングランド・プレミアリーグのクイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park RangersQPR)に所属するロイク・レミ(Loic Remy)が性的暴行の疑いで逮捕されたと、警察当局が15日に発表した。

 被害者の34歳の女性は、6日に英国のウェスト・ロンドン(West London)地区でレミを含む3人の男によってレイプされたと訴えており、ロンドン警視庁(Scotland Yard)の性犯罪課は3人の容疑者を拘束した。

  ロンドン市警の広報は、「ウェスト・ロンドン地区で5月6日に起きたレイプ事件について、被害者は3人の男性によってレイプされたと主張しており、性犯罪課の捜査官が捜査に当たっている」と話した。

 その後の捜査で容疑者は拘束され、同広報は「15日の午前、26歳、23歳、22歳の男性がロンドン市内のフラム(Fullham)にて強姦(ごうかん)の容疑で逮捕された。3人の容疑者は現在もウェスト・ロンドン警察署内に留置されている」と発表した。

 レミの逮捕劇は、4月にプレミアリーグからチャンピオンシップ(2部)への降格が決定したQPRの不名誉なシーズンに追い打ちをかけた。

 QPRのハリー・レドナップ(Harry Redknapp)監督は降格圏脱出の切り札になることを期待し、1月に推定移籍金800万ポンド(約11億円)でフランス・リーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)からレミを獲得した。

 加入直後のレミはQPRでのデビュー戦となったウェストハム(West Ham)戦で得点を挙げるも、その後のリーグ戦を通じては5ゴールを記録するにとどまった。QPRは4月28日のレディング(Reading FC)戦に0-0と引き分けて2部降格が決定し、現在はリーグ戦1試合を残して最下位に甘んじている。

 レドナップ監督が今季終了後にチームの人件費削減を考えていることから、高額年俸のレミは今オフに放出されると見られており、アーセナル(Arsenal)、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)、リバプール(Liverpool FC)が獲得に興味を示していたとされる。(c)AFP