【5月16日 AFP】米オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)の住宅で女性3人が約10年間にわたり監禁されていたとみられる事件で、誘拐と強姦(ごうかん)の罪で訴追されたアリエル・カストロ(Ariel Castro)容疑者(52)の弁護人は15日、無罪を主張する方針を明らかにした。

 同容疑者の弁護人の1人、ジェイ・シュラケット(Jaye Schlachet)氏はAFPに対し、「無罪を主張するだろう」と述べたが、無罪を主張する根拠には言及しなかった。弁護人はまた「彼は怪物ではない。メディアは彼を悪魔のように扱うべきでない」とし、カストロ容疑者に対する判断を急がぬよう人々に訴えた。

 800万ドル(約8億円)の保釈金が設定されているカストロ容疑者は、女性3人を誘拐し、10年間にわたり監禁・強姦したとされている。うち1人は監禁中に容疑者の子どもを産んだ。

 被害女性のうち少なくとも1人が容疑者による暴行の結果、流産したとされており、検察当局は加重殺人の罪でも訴追を目指すとしている。オハイオ州では加重殺人には死刑が科される可能性がある。(c)AFP