【5月14日 AFP】ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)を展開する米外食大手のヤム・ブランズ(Yum! Brands)は13日までに、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の人への感染拡大による消費者の鶏肉離れが進む中国で、KFCの4月の売上高が前年同月と比べ36%減少したと発表した。

 同社が10日に証券取引所に提出した書類によると、中国でピザハット(Pizza Hut)などのレストランチェーンも展開するヤム・ブランズ全体の4月の中国既存店売上高は29%減少した。

 中国国家衛生計画出産委員会(National Health and Family Planning Commission)によると、H7N9型ウイルスへの感染による死者は、政府が感染者数の公表を始めた3月後半以降で35人に達した。13日の発表では、それまでの1週間で新たに4人が死亡したという。

 ヤム・ブランズは「4月の第1週以降、中国での鳥インフルエンザに関する風評がKFCの売り上げに重大な悪影響を与えている」と述べた。中国で4200以上のKFC店舗を展開する同社にとって、同国は重要な市場となっている。

 同社が以前行った発表によると、2013年第1四半期の中国での売上高は前年同期比で20%減少した。これより先に行われた中国当局の調査では、国内業者がKFCに供給した鶏肉から基準を超える抗生物質が検出されていた。(c)AFP