【5月2日 AFP】日本陸上競技連盟(Japan Association of Athletics FederationsJAAF)は1日、フランス陸上連盟(French Athletics FederationFFA)と無期限のパートナー協定を結んだ。

 JAAFの河野洋平(Yohei Kono)会長とFFAのピエール・バイス(Pierre Weiss)副会長が協定に調印を行い、2016年リオデジャネイロ五輪などに向けて双方の競争水準を高めるべく相互協力体制を確立した。

 この協定の下、JAAFとFFAは選手強化に関する情報交換や大会ごとの合同トレーニング、コーチやジュニア選手の相互派遣を行う。また、2015年の第15回世界陸上北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)前には日本での、そして欧州で行われる大会前にはフランスでの合同合宿の開催が可能となった。

 バイス副会長が記者会見で語ったところによると、FFAは6月に開催される日本陸上競技選手権の後、日本選手陣をパリ(Paris)に迎え、8月の第14回世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)のための協同トレーニングを計画しているという。

 河野会長は2010年に欧州選手として初めて男子100メートルを10秒以下で走ったフランスのクリストフ・ルメートル(Christophe Lemaitre)を引き合いに出し、「100メートルや200メートルに秀でているフランスは我々にとって理想的なパートナー」とコメントした。

 さらに2012年ロンドン五輪の男子棒高跳びで金メダルを獲得したルノー・ラビレニ(Renaud Lavillenie)を例に、FFAの選手育成が優秀であることに言及した。

 また、JAAFの尾縣貢(Mitsugu Ogata)専務理事は、日本はフランスから学べるところが多いと語った。

「フランスから学び、ともに肩を並べることができるようになって、対等なパートナー関係を築いていきたい」

(c)AFP