【4月26日 AFP】不具合が相次ぎ、運航が停止されている米ボーイング(Boeing)の787型旅客機「ドリームライナー(Dreamliner)」について、米連邦航空局(Federal Aviation AdministrationFAA)は25日、バッテリーシステムの改良を条件に、運航再開を正式に承認した。日本の国土交通省も26日、「FAAが運航再開を認めたため、日本も同じ方針を取る」として、運航再開を認める方針を明らかにした。

 FAAが定めた新たな「耐空性改善命令(AD)」では、787型機に新規・補助のバッテリーとそれぞれの囲い、充電器、ダクトの設置を義務付けている。FAAの報道担当者は、「787型機がADに定めた基準を満たせば、運航を再開できる」と電子メールで明らかにした。

 787型機に使用されていたリチウムイオン電池に2件の不具合が発生したことを受け、米国をはじめとする各国は今年1月中旬以降、運航中だった50機を全て運航停止としていた。

 FAAによると、1月7日に発生したボストン(Boston)の空港で駐機中だった日本航空(Japan AirlinesJAL)の787型機に搭載されたバッテリーからの出火原因を調査していた米運輸安全委員会(National Transportation Safety BoardNTSB)は、いまだ不具合の原因を特定できていない。(c)AFP