【4月14日 AFP】パレスチナ自治政府のサラム・ファイヤド(Salam Fayyad)首相(62)が13日、辞任した。マフムード・アッバス(Mahmud Abbas)自治政府議長との数週間に渡る不和は解消されず、職にとどまることを促した米国の努力も功を奏さなかった。

 パレスチナ当局の関係者はAFPに対し、「ファイヤド首相はヨルダン川西岸(West Bank)ラマラ(Ramallah)の大統領官邸でアッバス議長に30分間面会し、正式に辞表を手渡した」と語った。

 また、別の関係者によると、アッバス議長はファイヤド首相に対し、新首相が任命されるまでは、暫定的に内閣を指揮するよう要請した。

 両者の関係は、ファイヤド首相の経済政策をめぐり、パレスチナ解放機構(PLO)主流派でアッバス議長が率いるファタハ(Fatah)の批判が増す中で悪化していた。パレスチナ当局の関係者によると、ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官は12日、アッバス議長と電話で会談し、ファイヤド首相との妥協点を探るよう促したという。(c)AFP/Nasser Abou Bakr