【4月7日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を率いるアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督が6日、8日に行われる11-12シーズン王者マンチェスター・シティ(Manchester City)とのダービーを前に束の間チームを離れ、競馬の障害競走グランドナショナル(Grand National 2013)を観戦して所有馬2頭の走りに視線を注いだ。

 平地競走と障害競走の双方で馬主として大きな成功を収めてきた71歳のファーガソン監督は、世界最大の障害競走グランドナショナルでは、所有馬のホワットアフレンド(What A Friend)とハリーザバイキング(Harry The Viking)をためらうことなく賭けたという。

 ホワットアフレンドは2001年のチェルトナム・ゴールドカップ(Cheltenham Gold Cup)で4位に入賞して以降は目立った成績を残せておらず、2010年から未勝利が続いているため、今回のレースでは完全に大穴として見られていたが、ファーガソン監督には活躍を信じる根拠があった。

 監督は「ホワットアフレンドは、前年のあるゴールドカップで初めに転倒して落ち着きをなくしてしまった。しかし才能のある馬だから、ハリーザバイキングと両方に賭けたよ。どちらもオッズは40倍だったけどね」とコメントした。

 平地競走のマイルG1で7連勝を収めたロックオブジブラルタル(Rock of Gibraltar)のオーナーだったことでも名高いファーガソン監督は、2頭の調教師を務めるポール・ニコルズ(Paul Nicholl)氏にも惜しみない賛辞を送った。

「ポールの厩舎を訪れたら驚かずにはいられない。ポールは常に向上心を持っていて、これでいいのかといつも自問している。どんなスポーツにも当てはまる成功の秘訣だ」

 エイントリー競馬場(Aintree Racecourse)で行われたレースでは大穴のオーロラスアンコー(Auroras Encore)が優勝を飾り、ライアン・マニア(Ryan Mania)騎手がグランドナショナル初騎乗で初勝利を飾った。(c)AFP