【4月4日 AFP】米国務省は3日、ウガンダの反政府武装勢力「神の抵抗軍(Lord's Resistance ArmyLRA)」のジョゼフ・コニー(Joseph Kony)司令官の身柄に500万ドル(約4億6000万円)の懸賞金をかけると発表した。

「神の抵抗軍」はアフリカの4か国にまたがりここ20年にわたって暴力的な反政府活動を行い、人々の手足切断や子どもの誘拐を続けてきた。コニー司令官は「預言者」を自称し、自身のグループは旧約聖書に登場する「十戒(Ten Commandments)」に基づいた政府の樹立のために戦っていると主張している。国際刑事裁判所(International Criminal CourtICC)は戦争犯罪と人道に反する罪でコニー司令官らLRA幹部に逮捕状を出している。

 ウガンダと米国の両政府は中央アフリカ共和国の森林地帯で2年間にわたってコニー司令官を追跡してきたが、反政府勢力が3月に首都バンギ(Bangui)を制圧したことを受け、追跡を中断すると発表していた。米国務省は今回、コニー司令官に加え、LRAの幹部3人にも懸賞金をかけた。(c)AFP/Jo Biddle