【4月2日 AFP】(一部更新)ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で3月30日にミニバスの車内で外国人カップルが襲われ女性がレイプされた事件で、警察当局は1日、3人目の容疑者を逮捕した。

 現地の仏領事館筋によると、襲われたのはリオで学ぶ米国人女子学生(21)とボーイフレンドのフランス人学生(23)。2人は3月30日深夜、若者に人気の繁華街ラパ(Lapa)に向かうため観光地コパカバーナ(Copacabana)で乗車したミニバスの車内で被害に遭ったと現地メディアは報じている。

 観光客に関する犯罪を専門的に扱う観光警察(DEAT)によると、被害に遭ったカップルがミニバスに乗り込むと、乗っていたブラジル人の男2人が他の乗客全員を下車させ、カップルに手錠をかけ、男性を金属の棒で殴り、女性に性的暴行を加えた。その間もミニバスは6時間も市内を走行し続けており、現地メディアは運転手も犯行に加担した可能性があると報じている。

 警察は31日までに20歳と22歳の男を事件の容疑者として逮捕、残る1人の容疑者についても行方を追っていた。

 DEATによると、容疑者2人の写真が報じられたことを受けて、3月23日に同じくミニバスでレイプされたと、若いブラジル人女性が名乗り出たという。

 リオデジャネイロでは7月にカトリック教徒の若者250万人が集結し、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王も参加する「世界青年の日(World Youth Day)」が開かれるほか、2014年W杯ブラジル大会(2014 World Cup)、2016年夏季五輪の開催も控えているが、治安に対する懸念が高まっている。(c)AFP